セミリタイアという言葉が一人歩きしている気がしますが、セミリタイアそのものは多くの人にとってはゴールではないと思います。高校生の時に大学合格はゴールではない、大学生の時に就職活動で内定もらうことはゴールではない、という話と同じです。
大学受験に合格した末に何を目指すのか、内定した就職先で何を実現したいのかを考えて行動していくのが大学受験と就職活動だと思います。セミリタイアも、それそのものを目指すのではなく、何かを目指すために行うものだと思います。自分のやりたいこと、実現したいことを見据えて、その過程としてセミリタイアを目指してください。かくいう私はセミリタイアを掲げたはいいが、その先に目指すべきものがわからなくなっています笑
セミリタイアを目指す宣言したけど・・・
セミリタイア、FIREがめちゃめちゃ流行っています。私は、先日の同窓会で「会社が辛い」「仕事辞めたい」という人を多く見てきました。どうにか彼らを導きたいと思い、2020年からTwitterで「セミリタイアを目指す」と宣言してきました。
なぜそう宣言したかというと、普通のサラリーマンでも節約して運用して資産を膨らませば配当金で生活することができるよ、そんな世界もあるんだよ、という情報提供をしたい思いでその名前にしました。また、Twitterやブログであれば、セミリタイアに向けて自分が投資していく過程を示せます。身近な人が再現性を実際に示していくことは心強いと思います。
ところが、セミリタイアは私のゴールではなかったのです。セミリタイアをTwitterの名前につけてから2ヶ月経ちましたが、セミリタイアは私のゴールにはならないことに気づきました。冒頭の通りセミリタイアはゴールではないので正確には今の所、私はセミリタイアの先にやりたいことが明確に描けていないからです。
そのままだとセミリタイアしたらボーッとして死んじゃいますね。時間があったら何したい?と聞かれると、確かに旅行は好きなんですが、20年かけてセミリタイアして旅行しまくることって本当に楽しいのか?そもそも年間配当250万程度じゃ旅行資金ないよね?と自問自答してしまいました。
年収400万円の凡人にはセミリタイアは遠い
過去の記事を見ていただくとわかるように、私はだいたい月間15万ほど投資しています。月15万×12ヶ月で年間180万円の投資。年率5%として以下の通り20年間積んでいくとざっくりと5500万円になります。(こちらのサイトでシミュレーションしました。)
これを見て何を思いましたか。年収400万が全国平均の日本で、めっちゃ頑張って投資してもこのくらいだと思います。Twitterには毎月100万単位で投資されている方もいるので錯覚しますが、実際は月間20万以上投資できるやつは上位層だと思います。あなたの周りに、実際いますか?いないですよね。
しかもその末に5000万円にしかならない。ようやく20年後に5000万円形成したところで、5%の配当金もらっても年間250万円です。たしかに、生活はできると思いますが、私の好きな旅行はそんなにというかほとんどできないと思います。もっというと最低限の生活になると思います。
会社から解放されるじゃん!という声が聞こえてきますが、今私は会社を辞めようと思っていませんのでそれはちょっと違います。もちろん、あなたが会社から開放されることがゴールであれば、20年間15万円ずつ突っ込んでいけばいいと思います。
※本シミュレーションは昇給や投資額増額、結婚してダブルインカムになる、といったことを一切加味していませんので、セミリタイアに関心がある大企業勤めの人であれば今すぐに始めれば10年、遅くとも15年足らずで達成すると思います。
まとめ
繰り返しになりますが、セミリタイアそのものを目指すのはかなり骨が折れると思います。日本の平均年収である400万であることを考えると、サラリーマンが年収の半分を注ぎ込んでいっても数十年かかって形成されるのが5000万の資産です。それでようやく年率5%の運用で年間配当250万を実現するのです。
年収400万の暮らしができる平均的な日本人が、わざわざ生活を切り詰めて運用して、20年後や30年後に、たしかに働かなくていい状態になるけど果たして年間250万の配当金であなたは何を実現するのでしょうか?そこをもう少ししっかりと考えた上でのセミリタイア及びそれを目指す節制と投資になると思います、という問題提起でした。
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