Contents
①私の母乳育児
3人の子どもがいます。
3人共完全母乳で育ててきまして、3人目は 現在8ヶ月。
今も授乳中です。
1人目が産まれた時に母乳トラブルがあり、母乳マッサージに通っていました。
私は通っていたのは桶谷式と呼ばれる母乳マッサージで
マッサージで柔らかいおっぱいにし、出をよくするというものでした。
痛みは全くなく、むしろ気持ち良くて寝そうになってしまいます。
なのにマッサージされていると母乳がピューピュー飛び出し、天井に届くほどでした。
母乳マッサージでは、授乳指導はもちろん、母乳にいい食べ物や悪い食べ物、離乳食の進め方なども教えて頂きましたが
その中で最後のレッスンとして、断乳指導というものがありました。
②断乳指導とは
子どもが自分からおっぱいを飲まなくなることを「卒乳」、
こちらからやめさせることを「断乳」と言います。
育児書などでは「1歳をめどに授乳をやめましょう」ということが書かれているのを、よく目にします。
私の周りのママ達の間でも「さすがに2歳児がおっぱいを飲んでいる姿は、恥ずかしいよね。」という意見が多かったです。
しかし、WHOのガイドラインでは2歳以上まで授乳することを推奨しています。
私の通っていた桶谷式マッサージでは、「卒乳」ではなく「断乳」させるように薦められました。
子供が自分から飲まなくなる卒乳をしてしまった場合は仕方ないのですが
そうでなければ、ある条件を満たしたらこちらから授乳を止めさせるべきだと
私の通っていた母乳マッサージの先生は言っていました。
断乳が、1つの親離れ、子離れ、になるからだそうです。
親にとっても、子供にとっても大切な試練なのだそうです。
また、2人目を考えた時には、必ず、授乳をやめてから作るようにしなさいと指導されました。
授乳は子宮の収縮を促すので、妊娠中の授乳は流産のリスクを高めます。
2人目ができてしまってから、急に授乳を止めるようなことをすると
上の子は納得がいかないまま大好きなおっぱいを取られ、いつまでもぐずぐずします。
おっぱいを止めなければいけない理由を、きちんと子供に話をすることはとても大切なのです。
たとえまだ上手にお話ができない子どもでも、きちんと話せば理解します。
断乳をする時の条件
断乳をする時期の、条件についてです。
1.季節は春か秋にすること
真夏と真冬は、できたら避けるべきだそうです。
特に真夏は水分補給をたくさんしなければいけません。
その真夏に断乳して、脱水症状を引き起こしたら危険です。
2.しっかりと歩けるようになること
子供がしっかりと歩けるようになるのは、自立の第一歩です。
ヨチヨチ歩きではなくしっかりと歩き、小走りできるようになるまで待ちましょう。
③断乳方法
私の1人目の子どもが、この2つの条件を満たしたのは1歳5ヶ月の時。季節は9月でした。
もう少し授乳していても良かったのですが、そろそろ2人目が欲しかったので断乳することにしました。
断乳方法は、もちろん母乳マッサージにて指導して頂きました。
まず、カレンダーの断乳する日に印をつけます。わかりやすく、赤で花丸にしました!
そして、断乳の1ヶ月前くらいに、祖父母やパパもいない、子供と私の2人きりになったとき
テレビや音楽も消して向かい合い、目を合わせて断乳をする理由を伝えます。
「今まで、いっぱいおっぱいを飲んでくれてありがとう。とても楽しかったね。
でも〇〇ちゃんはもうしっかりご飯も食べられるようになったし、自分の足でも歩けるようになったね。
だからもうおっぱいとは卒業しようね。今までたくさん飲んでくれてありがとうね。お母さん嬉しかったよ。
おっぱいを卒業しても、まだまだ楽しいことがいっぱいあるから、これからお母さんと一緒に楽しいこといっぱいしようね。
そしてお母さんは〇〇ちゃんと同じように、もう1人赤ちゃんが欲しいからおっぱいを止めるんだよ。
〇〇ちゃん、赤ちゃんができたら仲良くしてあげてね。一緒にお世話してね。」
と言いました。
「赤ちゃんができたら、一緒にお世話をしてね」とお願いしておくこともとても大切です。
お願いしておくことで、赤ちゃん返りはなくなり下の子をとてもかわいがってくれるようになります。
そしてカレンダーの花丸印を見せて、「この日になったらおっぱいバイバイだよ」と伝えました。
それからは毎日言い聞かせをします。
カレンダーを指差して、「今日はこの日。…この日になったらおっぱいバイバイだよ。」と言います。
話しが通じているのか、おっぱいバイバイするのが嫌らしく、この話しをするといつも顔をそらせていました。
④断乳当日、その後
断乳の日は、朝起きた後の授乳は子供が欲しがるだけたっぷりと飲ませます。
そしておっぱいにバイバイをさせます。
その後は、子供に見られないようにおっぱいに絵をかきます。私は人の顔をかきました。
乳首は必ず、黒く塗りつぶすことが大切です。
絵をかいたら子供に見せて、おっぱいがなくなってしまったことを伝えます。
私の子供ははじめはニヤっとしましたが、かかれた顔がこわいようでどこかに行ってしまいました。
その後、おっぱいを求めてきた時には、絵がかかれたおっぱいを見せ、おっぱいが無くなったことを伝えます。
また、おっぱいには絶対に触らせないようにします。
お風呂はなるべく旦那に入れてもらうようにし、私が入れなければいけない時は
おっぱいを見せないように、キャミソールなどを着たまま入りました。
断乳後、1ヶ月くらいはキャミソールを着たままお風呂に入りました。
また、湯船に浸かって身体を温めると母乳が出やすくなってしまうので、しばらくは湯船にも浸かりませんでした。
脱水にならないように常に飲み物を用意し、ぐずったらすぐに食べさせられるお菓子や小さなおにぎりを用意しておきます。
そして、その後は、泣いてもわめいても絶対に授乳をしません。
どんなに泣かれても絶対に授乳をしない、強い決意が必要です。
もしここでくじけて授乳してしまえば、今までの努力が全て水の泡。
それにまた断乳をする時に今より苦労することになってしまいます。
私の子どもも泣いて、泣いて、泣きまくりました。
私も何度もくじけそうになりました。でもここで授乳をすることは、かえって子供を苦しめることになると思い、心を鬼にしました。
昼間はまだ乗り切れましたが、ひどかったのは夜です。
夜はやっぱりおっぱいが恋しくなるようで、夜中何度も起きては泣いていました。
夜は不安になるんでしょうね。
何度も「大丈夫だよ、お母さんはここにいるよ」と声をかけ、ひどいときにはしばらく抱っこして寝かしていました。
ですが子供の順応性はすごいものです。
その一晩の中でもだんだんと泣かなくなり、夜明けごろには泣かずに、枕元に置いたお茶を飲んでまた寝ました。
さて、泣きたくなるのは子どもだけでなく、お母さんのおっぱいも…ですが
当然のことながらおっぱいは張って痛くなってきます。が、むやみに絞りません。
おっぱいは絞れば絞った分だけ、まだ作られてしまいます。
「もう作らなくていいんだよ」ということをおっぱいにも教えてあげなければいけません。
張って痛くなったおっぱいのせいで、抱っこするのも辛いですが
子どもも、突然おっぱいを取られて泣いていますから、抱っこせずにはいられません。
張りすぎて、痛くてどうしようもなくなってきたら栓抜き程度に少しだけ絞ります。
でも、スッキリするまで絞ってはいけません。
冷やすと少し痛みが和らいだので、しばらく冷えピタを貼っておいたりしました。
また、冷やすと母乳は出が悪くなるのです。
断乳2日目になると、泣くことが半分くらいになってきました。
子どもなりに理解しているんだなぁと思いました。
夜はまた、枕元に置いたお茶を飲みながら寝て、夜中も起きたらまたお茶を飲んで寝ました。
しかもお茶の入れ物を抱きしめながら寝つく姿を見た時には、涙が出そうになりました。
断乳3日目になると、一切泣かなくなりました。
④最後の母乳マッサージ
断乳4日目は母乳マッサージに行く日でした。
母乳マッサージでは、母乳を綺麗に絞り出してもらいます。
それからもしばらく母乳マッサージに通い、綺麗に絞り出してもらいました。
母乳マッサージでは、私の胸が思った程張っていない事に驚かれました。
皆さんもっと張って、痛みでどうしようもなくなるのだそうです。
実は断乳した時、私は生理中でした。生理中は母乳の出が悪くなります。
そのおかげもあるだろうと、先生はおっしゃっていました。
母乳マッサージを受けながら、先生に「どうだった?断乳は?」と聞かれました。
実は私の気持ちはどこか晴れず、ずっとブルーな気持ちでいました。
こんなに子どもを泣かせてしまったのは初めてのことでしたし、
こんなに泣かせてまでやる意味があるのだろうか?とも思いました。
それを正直に先生に話すと
「子どもはちゃんと理解してくれてるわよ。泣かずにお茶を飲みながら寝てくれるんでしょ?
それにおっぱいもこんなに綺麗で、もう止まろうとしてくれてる。
ママだけが、まだ前に進めていないのよ。でも生地がおっぱいだけじゃないから。
これからたくさん、楽しいことを子供と一緒にしてあげてね。」
と言われ、私は思わず涙が出ました。
そうして数回母乳マッサージに通ったところで、第二子を妊娠し、もう母乳マッサージは卒業したのです。
(先にも述べましたが、母乳マッサージは流産のリスクを高めるからです。)
しかし、母乳が出なくなってからの母乳マッサージは痛かったです。
母乳マッサージに通って、初めて痛みを感じました。笑
これから、断乳や卒乳をしたいと考えているお母さん達に、私の経験が参考になれば嬉しいです。
コメントを残す