今回紹介するのは私が高校時代に編み出した最強の英単語の覚え方です。私はこの方法で、理系のくせに単語帳を5冊制覇し英語の偏差値が75くらいになりました。英単語という基礎体力があったおかげで、英語だけはずっと東大クラスの特待で張り付くことができました笑
昨日高校生から質問が来たため、忘れないうちに覚え方をまとめておこうと思います。(実は私、教員免許もありますし、学生時代は家庭教師をしていました。)
Contents
まずは単語帳を用意する
まずは単語帳を開いてください。私はこのシステム英単語を使い込んでいました。

クソほど覚えたし、大学受験を終えて5年くらい経ちますが未だに例文を覚えています。やりこみのレベルが違うとはこのことですね。この経験から、言語の暗記はやれば気合でなんとかできると自分の自信になっています。
単語帳の選び方については、以下の記事を参考にしてください。
家庭教師を経験した大学院生が考える最強の大学受験英語ストラテジー②単語力、熟語力
暗記を始める前に、重要なこと
私の覚え方では以下のことを頭にいれておいてください。
一度で完璧に覚える必要はない。
わからなかったらすぐに見ちゃっていい。考える時間が無駄。
発音はなるべくする(電車などでは頭のなかで発音)。
英単語暗記法(序盤):高頻度で音読しまくる
早速覚え方を説明します。今回は早慶を目指す学生をイメージして、システム英単語を最後まで覚えることにしましょう。

システム英単語のナンバリングが4章までで1972個、そして第5章で179個の多義語があります。
今回は4章までの1972個だけ覚えることにしましょう。
まずは普通に読んでいく。声には出さなくて良い。
システム英単語の場合は、上部にミニマルフレーズと呼ばれる部分があります。こちらを1つ1つ読んでいきます。英語→日本語の順で音読しましょう。

このページをまずは取り組んでみると次のようになります。
「ふぉろーはーあどばいす 彼女の助言に従う」
こんな感じで読み上げていきます。
「えくせぷとゆーとぅーあらいぶすーん 君がすぐ来ることを予期する」
まで音読し終えたら次は
「ふぉろー に続く 従う」と読み上げます。
exceptまですべて英語発音→日本語の意味(赤字部分だけ)の順で読んでいきます。
初めて挑戦した際はなれないかもしれませんが、すぐに慣れます。
これを、1972番まですべてやっていきます。
ミニマルフレーズと単語の箇所で、それぞれ単語を2回音読していることになります。
最初は一時間半くらいかかるかもしれません。
ちなみに、慣れてきたらめっちゃはやくよみます。
噛みそうになるくらい早く読み上げてください。
脳内音読と慣れで1ページ7秒くらいで読めるようになります。
私は高校通学に1時間位かかっていましたが、日に日に速度が早くなり、
最後の方は1日で単語帳を何周かできるようになっていました。
コツはとにかく高頻度で短時間で回すこと
朝起きてすぐと、昼休み、夜寝る前と3回やるのがベストです。
実際は朝飯食った後でもいいし、5限の授業中でもいいし、夕飯食いながらでもいいです。
とにかく1日に3周することを習慣づけてください。
勉強するくせがない人にはきついと思うので1日1回でいいです。
慣れてきたら、1周40分くらいで終わると思うので1日3回にしましょう。
英単語暗記法(中盤):自己テスト
序盤の高頻度短時間の密度の濃い音読だけで、なんとなく単語の意味が頭に入ってきていると思います。
正直、もう覚えちゃった単語もあると思います。しかし、なんとなくではだめで、英文を読んでスラスラわかるレベルに持っていく必要があります。そこで、本当に覚えているのかどうかテストするわけです。
テストと言っても、自分で何か問題集を作る必要はありません。
赤シートが付属していたと思いますが、それを用意してください。
実際の様子を動画にしてみました。
この速度でチェックしていきます。
本当はもっと早いです笑
1秒以内に出てこない単語は覚えていないと同じ。
だって、長文を読んでいる時に毎回1秒止まっていたら読み終わりませんよ?
そして、覚えていなかった単語に付箋をつけてください。

こんな感じで貼っていきます。
例えば、8月16日の朝、赤シートチェックが終わったら8月16日の昼、また同じことをします。
付箋をつけてあるもの・ないもの・全てチェックします。
意外に、「あれ?さっきできたのにわからんやんけ!」ってのがありますので。
同様に、8月16日の夜、同じことをします。
こうすると、本当にわからなかったものだけが付箋が付けられています。
8月17日からは付箋の付いているものだけを序盤の覚え方で覚えていってください。
間違っても、1度正解したからといって付箋を剥がしてはいけません。
みなさんが思っているより人間のアタマは悪いので、もう忘れています。
付箋を剥がすのはテスト日だけにする
実際、私もすぐに剥がしてまた付箋を貼るっていうことが多かったので
付箋を剥がす日はテストの日をキメて、その日だけにしましょう。
いやというほど見れば覚えるのでこの方法で正しいと思います。
例えば、8月16日がテスト日(付箋つけた日)だったので
1週間後の8月23日を次のテスト日(付箋つけたり剥がしたりする日)にしてみましょう。
8月22日まではひたすら付箋のついたものだけを覚え続けます。
8月23日の朝、付箋の有無に関わらずすべての単語1972個をチェックします。
覚えていないものは同様に付箋をつけていきます。
8月23日の昼、覚えていないものは付箋します。
8月23日の夜、付箋がついていたが覚えていたものは剥がします。
この頃には、相当な単語の量を覚えているはずです。
また、8月16日に付箋つかなかったのについてしまった単語があるはずです。
「うわ、だっせー」と自分を罵りましょう。
英単語暗記法(上級):短時間学習で定着させる
テスト日を設け、その日にだけ付箋を剥がす。
テスト日以外はひたすら高速で単語帳を見続けるということをひたすらやります。
通学の電車、多くの受験生にとってはつまらない認識の家庭科の授業などいつでもできます。
また、付箋は単語帳に付けておくといつでもどこでもテスト日ができるので便利です。

最後は、覚える単語もかなり減ってきていると思うので1周数分で終わると思います。
その頃になったら、たまにすべての単語をチェックしなおしたりしてあげてください。
英単語暗記法のまとめ
高速で英語→日本語で単語帳1周を音読する。脳内も可能。
それを日に3回行う。
テスト日をもうけ、その日に総単語チェックを行う。
間違えたものは付箋をつける。
テスト日は3日置き、1週間毎、など自分で決める。
テスト日しか付箋は剥がしてはいけないし付けてもいけない。(テスト日以外も付けてもいいけど)
だんだん、付箋を剥がすことが快感になります。
そして付箋を剥がせないことに苛々してきます。
システム英単語の8割位を暗記したら、長文が結構読めるようになり自信がつくと思います。
全部覚える必要はないので、大体覚えたと思ったら長文読みまくってください。
自分の単語の覚え方としてはそのページの単語を何回も読んで確認しそのページが完璧になれば次のページに行くというやり方は間違ってますか?
コメントありがとうございます。
そういう方法もあると思います。
実際に私も昔は似たような方法でやっていました。
特に、明日までに20単語覚える、というような小テスト的なやつではそれで十分だと思います。
私は、1単語目を覚えたら1単語目から2単語目、2単語目を覚えたら1単語目から~と
赤シートで隠しながらゲリラ暗記法と名付け取り組んでいました。
この方法も、”全単語を何度も見るので嫌でも覚える”という方法になります。
ただ、単語帳1冊を終えるにあたってそれは時間がかかりすぎるのかなと思います。
私の方法だと付箋で覚えてない単語だけ厳選されるので最後の方は楽ですし、何より覚えているんだ、という達成感があります。
野球ぼーい様が2つの方法をご自分で取り組まれてみて、私の紹介している方法とどちらが自分にあっているのかを試してみていただければと思います。
返信遅れてすみません…ありがとうございます!じゃあやり方を変える必要あんまりないということですね
自分にあっている方法が一番だと思います。
行き詰まったら私の方法を試してみてください。
私の場合はこの方法があっていたようで、
大学受験から5年経ってもミニマルフレーズ(システム英単語の短文)を覚えていることは、
私の方法の記憶定着度合いが高い証拠だと思います。
大学受験応援しています。
ありがとうございます!
今更のコメントごめんなさい
最初から訳の赤文字全部ですか?
それとも赤文字の中から一つで、後々他の赤文字も覚えるという感じでしょうか?
コメントありがとうございます。
そして返信が遅れて申し訳ありません。
頂いた質問が、ミニマルフレーズのことを指しているのであれば、最初からミニマルフレーズの英語・日本語訳をすべて読み上げていきます。
回答になっていますでしょうか。