【新NISA】一般人の資産運用の戦略を考える【eMAXIS Slim 全世界株式 オルカン が全正解】

「新NISAについて教えて」や「何投資すればいいの?」と友人から聞かれることが増えてきたので、考え方を整理しました。私の思う結論は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」を買えるときに買えるだけ買うのが全正解です。投資は自己責任で、考え方の参考程度にご覧ください。

本質は、死ぬまでにいくら必要なのか、それをどう補っていくのか、そこに投資が必要なのか、だと考えます。死ぬまでに必要なお金を見積もると、一般人にとっては投資によって死ぬまでに必要なお金の補い方が楽になる可能性が高いです。少しでもあなたの参考になればと思います。

はじめに、一般人の投資の基本を理解する

まず、我々は莫大な資産を使い数の暴力で、とんでもない手法で利益をあげる資産家や、不動産を何棟も抱えるオーナーではないです。(その場合は、その莫大な資産を守ることを前提に、あらゆる投資商品のお誘いもあり、自分で考えて資本を増やした人も多いハズです。一般人とは次元が違います。また、ポートフォリオの考え方が複雑になっていくので、本議論の対象外とします。)

それを前提として、一般人はまず、余計な情報を仕入れない、自分で判断しない(個別株や売買タイミングなど難しい判断をしない)ことが大切です。あとあんまり投資に時間を使うのもおすすめしません。ほとんどの人はそんなお金ないでしょ。

最低限の知識を学ぶなら、文章が読める人なら「Hayato Ito」さんの記事がおすすめです。

楽しく学ぶなら、色々な素人の理論武装をぶった切る「のっち」さんもおすすめ。

 

片手間に足りない頭を捻って運用を検討する一般人が、生きるか死ぬかの世界でありえない金額を動かしてる機関トレーダーたちに勝つのは無理です。テスタさんに任せます。

ゴール設定:私が死ぬまでに2億円あれば良い

特に私は、家を買うことや車を買うと言った目先に見えているゴールがないです。家を買う、車を買うといったことにあまり興味はなく、夫婦2人で生活していて、子供の計画も現時点ではありません。そのため、死ぬまでに必要なお金をざっと見積もります。

今30歳として、今後死ぬまでにかかるお金と今後入ってくるお金を試算し、不足する金額を見積もります。あなたも今後かかるお金を自分なりに考えてみて下さい。

死ぬまでに必要なお金:2億円

①31歳~64歳まで夫婦が生きるためのお金:1億2,000万

最近一番高い生活費の月30万をもとに、1年で360万。360万×33年で11,880万円≒12,000万が必要とします。

②65歳~100歳まで夫婦が生きるためのお金:3,000万

老後生きるのに年金+2,000万が必要と言われたので、インフレや趣味コストを加味して3,000万が必要とします。

③子供が2人できると必要なお金:5,000万

子供一人に2,000万円かかる時代と言われているので、二人作るとして4,000万とします。インフレを加味して5,000万にします。

よって、私たち夫婦が100歳まで生きるには2億円かかります。

今、現金で2億あれば働かなくて良さそうです。でもそんな金ありません。

これから働いて稼ぐお金:1億1,400万円

さて、少なくとも31歳から50歳まで19年は働くとします。産休とか育休とか、見込みも含めならした年間の手取が600万とすると、600万×19年=1億1,400万となります。

よって、残り2億-1億1,400万=8,600万を用意する必要があります。51歳から働かないとすると、51歳時点で8,600万円を用意できていれば働かなくていいわけですね。

今、現金で8,600万あれば51歳からは働かなくて良さそうです。でもそんな金ありません。

投資して作るお金:8,600万円

では、20年後の51歳時点で8,600万円を用意するにはどうすればいいのでしょう。

資産x円を複利7%で回すと10年後2x円になります。(※1)インデックス投資信託で対象とする株式の平均利回りを7%とすると、10年で2倍、20年で4倍だから、20年後に8,600万円を用意するには、今2,150万円あればいいわけです。

平均リターンを見るとS&P500で10%、世界株式で8%(※2)です。今後も続くのか、7%なのか不安だと思ったあなたは、850万くらい余裕を持って3,000万円を運用することを考えてみましょう。今、3,000万くらい金融資産を持っていて一括で投資すれば、その後は積立しなくても51歳で8,600万円になりそうですね。ますね。生活に余裕があれば、毎月積立すれば更に余裕となります。素晴らしい。

今、現金で3,000万あれば今後の収入はすべて使い切って良さそうです。でもそんな金ありません。

だから、新NISAなどを活用し、積立などで投資していくことが必要になります。どのように活用するかを考えましょう。貯金が今0の30歳の人でも、複利7%で毎月20万ずつ積立できれば、10年で3,100万になります。20年で8,000万円超えます。つまり、毎月20万ずつ20年間積立できれば、現在貯金が0でもなんとか51歳で仕事がやめれそうですね。複利のパワーに気づいた方、新NISAの枠1,800万を急ぎ埋めることができれば、もっと早く仕事がやめれるかもしれません。

結婚もしない、子供もいらないなら必要なお金はもっと減ります。頑張れば、一生困らないくらいの資産が築ける気がしてきませんか。

(※1)72の法則(72÷複利の金利x%で倍になる年数がわかる:7%なら約10年で2倍)

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=DnaUPmvmoHU

(※2)過去30年間の各株式指数の推移

リスク許容度を考える:今の私はほぼフルインベストメント

私のリスク許容度はかなり高い方です。例えば今1,000万ある場合、1日で90%を失い100万になってしまうことが、私は心理的にもインカム的にも笑って許せます。現在はローンも子供もなく、生活費が月の手取りで賄えているためです。

リスクを取れる人であれば、逆に現金をいくら残す必要があるかを考えます。私も嫁も共働きで、家賃補助があり、自炊も積極的で浪費癖もないため、生活費が比較的抑えられています。どちらかと言うと質素で厳しい家に育てられたからこの生活ができると思っているので、親に感謝しています。失業に対する社会保障が何もないと仮定し、コストも余裕を持って見積もって、直近一番高い月の生活費*6ヶ月である150万を現金で残すことにします。

あなたのリスク許容度を考えてみましょう。仮に、資産が半分になってしまうことを許せる人だとします。具体的には1,000万が500万になることを想像してみてください。もし許せる場合は、1,000万円のうち、投資額を500万までにすればよいです。その後も、現金と投資額(評価額)が50%ずつになるように投資すれば良いです。実務的には、毎月割合を見てのリバランスは現実的ではないので、年1回くらいになります。(詳しくは、冒頭で紹介した参考文献をご覧ください。)

今後、適宜リスク許容度を見直す必要はあります。家のローンを組んだり子供が生まれるとこうはいかないので、現金と株式の比率をしっかりと見直します

余談ですが、私は大学生の頃に資産が▲90%の含み損になる経験をしたので、許容度が高いです。しかも、株のインデックスなら、まず1日で90%下がることはないでしょう。仮に下がったら、その頃には大勢が職を失って投資どころの騒ぎじゃないです。

投資対象を決める:今後はオルカン

ネット証券(SBI証券、楽天証券)で、①時価総額加重平均でなるべく多くの株式を対象としたインデックス投資信託を、②総資産額(その投資信託にいくら金があつまってるか)③コストの低さ(手数料がいくらかるか)を参考に選びます。その結果、以下を対象に投資します。

eMAXIS slim 全世界株式(オルカン、またの名を、一般人はこれ選べばいいから全正解株式と呼ぶ。)

※証券会社をこれから開く人はUIが優れた楽天証券がおすすめです。

※今流行りのクレカの積立をすると、ポイント還元分、実質的に利回りがちょい上がりますので分かる人にはおすすめです。

(補足)なぜオルカンか

①時価総額加重平均でなるべく多くの株式を対象インデックス投資信託の観点でいうと、世界の時価総額が高い企業が概ね米国株が多く、米国の株式≒世界の株式のため、SP500とかVTIでもほぼ変わらない選択となっています。オルカンで含まれる株に、米国の株が多く含まれているからです。しかし、③コストの低さの観点で、オルカンはそれらと比べて大きくコストが下がったため、オルカンとしました。しかし、これまで買ってきたSP500やVTIをオルカンに変えることはしないです。繰り返しになりますが、現時点ではほぼ変わらないためです。

米国か全世界かの議論もよくあります。amazonやappleなどの米国株がずっと伸び続けるのか、インド、チャイナじゃないのかという話を聞いて、振り回され不安になるくらいならオルカンが良いです。さらに、オルカンは日本株も含まれるため、国の施策で外貨に流れることに違和感を感じていた人は、後ろめたさが減ります。

ちなみに、楽天証券専用のオルカンが出ましたが、②総資産額の観点で見送ります。

投資額を決める:毎月10万×夫婦で月20万を最低ラインとする

現金150万を残して、今の有り金すべてフルインベストメントした上の話です。

月10万×夫婦2人で月20万の新NISA積立枠は埋めたいと思います。さきほどの試算では、この積立を20年続けられれば、51歳で仕事をやめても100歳まで生きることができるようです。(ネットにたくさんいるパワーカップルのように、月30万×夫婦2人で月60万投資し新NISAを5年で最速で埋めるのはうちには無理そうです。)

死ぬほど生活費を削ったり、無理な節約をするつもりはなく、普通に生活して、普通に外食して、たまに旅行して、たまに嫁にプレゼント買って、それでも残ったお金を、積立とは別で追加でオルカンに入金していきます。

リバランスや出口のタイミング:家を買うときか子供ができたとき

たくさん投資するのはわかったけど、いつ売却(現金化)するのかを考えます。私は具体的に家を買うとか子供を作るという目標がないため、ここ数年現金化を焦るタイミングはなさそうです。なので、細かいリバランスをしてリスクを調整する意味がありません。

一方、子供が出来たり、家を買うことになったり、そういうライフイベントが発生した場合や、なにかいま見えていないまとまったお金が必要になる場合は、現金化をしたり、リスク許容度を落として手元の現金を増やしていくことが必要になるはずです。そういうことを考えるタイミングで適切に現金とオルカンの比率を調整していけばよいですし、あなたがまだ働いているなら今あるオルカンに手を付けず、毎月の積立額や入金額を落とすだけで調整可能な範囲だと思います。

不安になった人も、あれ余裕じゃんと思った人もいると思います。不安になった人に向けてですが、ぶっちゃけ、今回の試算ではかなりかために見積もりました。生活費などを多く見積もり、子供も私立大学行く前提で結構かために試算しているので、実際はもっと余裕あるはずです。なんなら、DCやiDeco、財形、持株会(会社によるけど)、ストックオプションなどやってる場合はもっと余裕だと思います。推奨しないけどあなた多分積立の保険あるでしょ。日本人は保険が大好きだから。

最後に

NISAをきっかけに色々調べると、暗号資産、不動産投資、配当金、株主優待、レバレッジなど楽しそうな情報が出てきます。そして様々な立場の人が自分の利益のために、耳障りの良いトークであなたに色々な商品を売り込んできます。

色々なものに興味を持たないよう、Youtube、TwitterなどのSNSはシャットアウトして自分の仕事や趣味にフォーカスしてください。

もしインデックス投資信託以外に手を出す場合は、パチンコや風俗に払うお金みたいな感じで使い切りの捨て金として、ここまでの試算の範囲外で楽しんで下さい

理系大学院時代にトレードで小遣い稼いだ方法
大学院は拘束時間が長くバイトもできないですが、生活費や交際費がかかります。 少ない元手で金を生み出すためトレードに明け暮れていました。特にNY市場の動きと主な指標発表は22時~4時に集約されており、ドル円・ポンドルでのトレードにのめり込んでいました。 当時勉強した中でも、ぷーさんの教材は初心者でも分かりやすくおすすめです。暗号資産トレードにも応用できます。

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