理系院生から,大学受験で理系文系を迷っている人へ

今日は,大学受験も近づいてきているため

理系学部・学科を生半可な気持ちで受けないでね,という警告をしておきます.

数学が他よりできるから,理系

国語ができないから,理系

こういった選び方をしていると確実に大学で詰むことになるでしょう.

それでは,なぜ理系学部・学科を気軽に受けて行けないか,見ていきましょう.

あなたが思い描くキャンパスライフは理系にはない・・・かも

理系の現実を見ていきましょう!

実験が重たい

理系学部では,どの学科でも実験というイベントが存在します.

研究室配属前の学部1~3年ですらそういうイベントが存在します.

国立大の多くではそれらが関門科目となっており

(いわゆる,留年判定科目)

遅刻・レポート忘れで即留年も存在します.

 

”大学は,昼から少し授業受けてサークル行って夜中まで遊んで~”という

華やかなキャンパスライフなんていう幻想はこのようにすぐに打ち砕かれます.

私の友人や先輩後輩も,知っている範囲で20人くらい

実験によって学費を1年分追加支払いしていました.

 

定期テストがまあまあきつい

何をやってもできる,相当要領がいい人は,この項目は読み飛ばしてください.

学部1年の前半は,高校範囲の延長であることも多く

余裕もあるのですが,すぐにその範囲を逸脱していきます.

 

テスト前の一夜漬けで理解できるものだけではありません.

理系学生が2日前から友人の家に泊まり込みで勉強を始めているときに,

文系学生のテストはパワポのコピーを持ち込めて

書き写して単位ゲットとか聞いてイライラしていたのを思い出します.

そもそも落としたら即留年という緊張感がすごい

関門科目というものが存在しており,私の学部では各学年にそれがありました.

そのために,毎年気を抜くことができませんでした.

 

テスト問題は教科書から出るのか,プリントから出るのか,

他の類似参考書から出るのか,範囲も全くわからないことが多いです.

学年が上がるにつれて

机上でイメージするには高度な問題ばかりなので

かなり精神的プレッシャーがかかります.

 

どこまで勉強すれば終わり,というものが存在しないのです.

高校のテストのように,教科書の10ページから50ページまで!

みたいなことはありません.

 

そのくせに,落としたら即留年するわけですから

緊張感が半端じゃありません.

テスト当日の教室の緊張感はものすごいです.

教科書がわかりにくい

とにかく,大学の授業は教科書も授業そのものもわかりにくいです.

教科書も,マイナーなものが多いため

誤字脱字は当たり前,後ろについてくる解答集も間違えまくっています.

したがって,かなり腰を据えて独学する必要があります.

 

大学受験でお世話になったマセマシリーズの大学数学・物理版があるので

こちらを紹介しておきます.

授業がわかりにくい

大学の教員は,あくまで研究者であることが多く

指導に関してのレベルは高いとは言えません.

なぜなら高校の先生と違い授業の方法論を学んだり,

その証である教員免許を取得しないからです.

研究室配属というイベント

多くの大学では4年生,一部では3年生から研究室に配属されます.

多くの場合,研究室とは奴隷のように働かされる場所(研究する)になります.

希望の研究室に行けなかった場合や,興味のない研究室に入った場合は地獄でしょう.

ブラック研究室と呼ばれる長時間労働・高負荷な研究室も存在しています.

学部時代の生活とは打って変わって追い込まれることでしょう.

理論勉強が大変

大抵の場合,学部の勉強の延長だとは思いますが

実験装置や,テーマが特殊だと基礎的な部分から勉強し直す必要があります.

学部時代,私のようにろくに勉強してなかった場合は

数式や基礎物理・化学がわからないためかなり苦しいです.

 

専門書を読み漁り,自分なりに理論立てたりすることは

勉強が好きな人なら至福の時間だと思いますが

冒頭に示したような”なんちゃって理系”だとかなりの地獄だと思います.

前例のない研究に取り組むこと,とは

研究とは,学部時代の勉強と異なり

他の誰もがやったことないことに取り組むことです.

すなわち,教科書にあなたの研究の答えはありません.

自分で推測しながら手を動かしていく他にありません.

 

トントン拍子で進めば楽しいですが

学部時代の勉強がギリギリのレベルの人間はまず詰みます.

頭がいいとされている人間ですら

この段階で嫌になってしまうこともあります.

 

それでも,教授に厳しい言葉をかけられながら

成果を出さなければいけません.

そうしないと卒業論文が書けなくて卒業できません.

まとめ

生半可な気持ちで理系に行こうかな~って言う人を

増やしたくないのでこんな記事を書いてみました.

 

少し脅しすぎたので正直に言うと,

上位国立大に受かる思考力のある人間であれば

テストは友人次第でなんとかなる上に

超難しいテストは各学期に1つ2つ程度です.

 

ただ,その大学に受かる人間でも

大学入学後に一定数は留年してしまうのは紛れもない事実です.

 

また,研究室に関しても早期からアンテナを張って

ブラック研究室とそうでないものを知ることは可能です.

しかし,多くの場合配属は成績順に決まるため

ブラックを回避できるかはわかりません.

研究室に配属されたはいいが,

教授のプレッシャーで精神的に壊れてしまった人間もいます.

 

本当にそれでもあなたは理系に行きたいのか,今一度考え直してみてください.

理系の専門職につきたいなら,理系の勉強及び研究室はとても貴重な経験になります.

自動車メーカー,プラントエンジニア,材料メーカー,電機メーカーなど引く手数多です.

しかし,あなたが就職のために大学の名前が欲しいだけなら

私は,一橋などの国立文系をおすすめします.

 

ちなみにFランと呼ばれる理系大学の教授と話したことがありますが

教授の研究室の学生のレベルは因数分解がギリギリできるくらいだそうです.

どんな研究をしているのか想像もできませんね笑

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