大学時代、量子力学のせいで留年を覚悟した経験があります。大学生のみなさんが同じ思いをしないように、本当におすすめできる大学の参考書を3冊紹介します。ちなみに、「量子力学入門」あるいは「量子力学基礎」みたいな科目名の試験を突破するためだけなら、2番目の「単位が取れるシリーズ」本だけで突破できるかもしれません。
大学の勉強のコツは、わからなくなってもとりあえず読み進めることです。歩みを止めてそこで完璧に理解しようとしてもしきれない物が多いです。また、途中までは式の意味がわからなくても、こういうもである、と割り切りましょう。完璧主義な人ほど大学の理系科目は苦しむのではないかと思います。そして、そのうち分かるようになるものもあれば本当に最後まで分からない部分もあります。
Contents
1.読み物として進める「わかりやすい量子力学入門」
この本は、高校物理の延長で読める本だと思います。比較的平易な言葉で書かれており、図も多く比較的波動方程式まで理解できるようになると思います。
しかしながら、この本でもまだわからない場合は、思い切って高校の物理Ⅱの最後の方を読み直してください。また、この本の演習問題は解いている暇がないと思うので解かなくていいです。たしか回答も参考にならないものがあったりしたので飛ばしてください。大学の参考書は解説も丁寧ではなく誤植も多いのでやる気がそがれますね。高校時代には物理のエッセンスを使って勉強していましたのでご参考にしてみてください。
2.簡単な練習問題で手を動かす「単位が取れる量子力学ノート」
単位が取れるシリーズは、私の経験上、国立大だとギリギリ単位が取れないレベルになっていると思います。しかしながら、本当に分からない科目を理解するためには役に立ちます。わからない部分は、基礎レベルの別の本を読むとわかることが多いのでそのような勉強方法をおすすめします。そして私の中では演習問題はまずはこの本を解けばいいと考えています。
3.ある程度わかってきたら「よくわかる量子力学」でテストは大丈夫
ようやく、まともな本にたどり着きます。ある程度網羅的に学習ができる本になっています。ここまでの2冊をサラッと読んでおけばある程度はすんなり入ってくると思います。また、この本の特色として計算式を割と丁寧に書いているところが挙げられます。専門書で割愛されがちな公式の代入や式変形が記述されています。また、場の図など、式だけで表されがちな部分や概念的なところも含めて丁寧目だと思います。
おまけに、本当にわかってきたら「サクライ本」
この本も教授の好みで買わされがちですが、初学者は挫折必死です。大学の勉強とはこういうことか、と思わされる本です。たぶん「よくわかる量子力学」の半分以上分かってくると、こちらの本も少しずつ読めてきて量子力学への理解が深まってくると思います。もうテスト対策じゃなくて物理を楽しむためのサクライ本ですね。
いきなり読むと挫折する!朝永本などに注意
さて、ここまで丁寧に手ほどきしてようやく分かるか分からないかが量子力学だと思います。私は結局挫折しました。大学で渡されるような教科書、俗に言う言う朝永本、私は速攻で挫折しました。
まとめ
まとめると、大学の勉強は分からないことはわからないままに読み飛ばすこと。
同じ範囲をいろいろな本で見ると理解が深まってくること。
分からないものがそのうちちょっとだけ分かるようになるのを繰り返すので根気よく挑むこと。
いきなり難しい本は読まないこと。
息抜きに理系っぽい映画、インターステラーをお楽しみください。
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